日本シリーズで大きなキーマンとなているのがソフトバンクホークスの甲斐拓也選手です。
足を絡めてた攻撃をしてくる広島カープに対し、その強肩でことごとく盗塁を阻止しています。
足を封じられた広島は『らしさ』が出せず苦戦をしていますね。
この甲斐拓也選手のスローイングから学ぶ盗塁阻止の技術について考えてみましょう。
甲斐拓也選手ってどんな選手?
甲斐拓也
大分県大分市出身
楊志館高校
170㎝/75㎏
右投げ右打ち
2010年育成ドラフト6位
育成ドラフトのしかも6位で入団した選手です!
すごいですね。
2017年にはゴールデングラブ賞も獲得し、今やソフトバンクホークスの正捕手を務めるまでに成長しています。
甲斐選手の特徴は甲斐キャノンと言われるほどの強肩が特徴で、今季の盗塁阻止率は.441を誇ります。
二塁到達タイムは最速1.71秒を誇り、非公式では世界最速の1.67秒を記録したこともあります。
何故盗塁阻止率が高いのか?
甲斐選手の特徴として強肩はもちろんですが、盗塁阻止に必要な二つの要素をしっかり満たしているのがわかります。
その二つの要素とは
・コントロール
・捕球から送球までの早さ
の二つです。
この二つはキャッチャーだけでなく、野球におけるどのタッチプレーを考えても当てはまる大事な要素です。
外野手の補殺でも同じことを説明していますね。
送球の正確性について
まずコントロールですが、キャッチャーが二塁送球する時に急ぎ過ぎて手投げになり、送球が逸れることが多いんですが、甲斐選手はしっかりとステップを踏み丁寧に送球動作に移っています。
左足をしっかり前に踏み出しているため送球が安定し、タッチプレーを最速でできる場所に確実に投げ込んでいます。
いくら強肩でもボールが逸れたらセーフです。
逆に肩が弱くてもストライクに投げたら盗塁は阻止できます。
持ち替えの早さについて
次に球の持ち替え、送球の早さについてです。
捕球から送球への早さは二塁到達タイムを短縮させるには確実にメスを入れるべき要素です。
内野手で言うところの当捕りに近い感覚がありますね。
いかに素早くミットからボールを出し握ることができるか。
甲斐選手のミットは以前より尊敬する西部ライオンズの炭谷銀次郎選手から譲り受けたものを使用していると言われています。
この炭谷選手のミットは非常に小ぶりでポケットが浅めにできており、球出しが早くできる設計になっております。
その代わりキャッチング等扱うのは難しくなりますが、その辺は技術でカバーされていますね。
盗塁阻止は肩だけではない
結局盗塁阻止に必要な要素とはなんなんでしょう?
強肩強肩と言われていますが、プロのキャッチャーなんて100%強肩なんです。
強肩というのはデフォルトの能力であり、その中で盗塁阻止率が高い、低いが決まるわけです。
そこで重要になるのが
コントロールと送球に移る早さです。
逆にこの二つの要素があれば強肩でなくても盗塁は刺せます。
以前一緒にプレーした肩を壊した甲子園経験キャッチャーが山なりボールで盗塁をバンバン刺していました。
彼は全て捕球と同時に送球し、山なりでもベースの真上に投げていました。
それでも盗塁は全然刺せるんです。
無駄を完全にそぎ落とした形ですね。
まとめ
ソフトバンクホークスの甲斐拓也捕手の盗塁阻止が注目されています。
彼は育成出身ながら高い守備力と強肩を活かしホークスの正捕手にまで成り上りました。
甲斐選手の盗塁阻止率は今季.441と好成績を残しましたが、その秘密はなんでしょうか?
強肩なのはもちろん強肩なんですが、盗塁阻止に必要な要素
コントロール
送球までの早さ
が非常に優れており、それが高い盗塁阻止率を誇る理由だと考えられます。
今後も甲斐選手の活躍に期待ですね♪
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