スローイングにおいてトップの位置をしっかり取るというのは非常に重要な動作です。
しかしこのトップの位置は人それぞれ違います。
自分に合ったパワーポジションでなければ投げた時にしっくり来なかったり、肩や肘を痛めてしまう可能性があります。
では自分に合うパワーポジションとはどうやって調べたらいいのでしょうか?
スローイングが安定しない人はパワーポジションが原因?
スローイングで球が抜ける、引っかかる等がよく起こり安定しない人、肩や肘が痛くなる人はトップの型がおかしいのかもしれません。
スローイングはトップの位置を決めてそこから腕を振ります。
弓で言うと弦を引いた状態です。
この位置がおかしいとその後の動作全てにズレが生じたり、肩や肘に負担を掛けてしまいます。
トップの型は人それぞれです。
自分に合ったパワーポジションを見つけて、そこを通過するようにスローイングすればスローイングの精度は上がりますし、肩や肘の痛みも少なくなるかと思います。
自分のパワーポジションとは?
トップの位置は人それぞれ違います。
- 肘を上げる、下げる
- 手を上に向ける、下に向ける
- 体から近い、遠い
んな組み合わせでパワーポジションが決まります。
自分が1番しっくりくるポジションを探してそこから投げてみると驚くほど指に引っかかり、スローイングが安定します。
また肘や肩への負担は減少しますので、痛みがマシになるかもしれません。
ぼくはトップは体に近くボールを上に向けるようにと教わりました
しかし自分のパワーポジションは体から近くボールを下に向ける位置でした。
これを改善したところボールが指にしっかり引っかかり、抜け球がなくなりました。
スライダー回転もなくなり送球が安定しました。
こんなに簡単なことだったんですね…w
イップスになったりして悩んでたのはなんだったのか。
ちなみに体から遠い方がしっくりくる人もいます。
こんな感じですかね。
指導者は自分が上手く行った方法や感覚を教えますが、必ずしもそれが万人に適しているものではないんです。
指導者の指導だけを盲信するのではなく、自分に合ったメカニックを探すのが上手くなる近道なのかもしれませんね。
それはバッティングやピッチングでも共通して言えることですね。
パワーポジションの探し方
さてそんなパワーポジションの探し方です。
まず足は肩幅くらいに広げ、中腰になります。
そしてファイティングポーズの様な姿勢を取り、そこから腕を押したり引っ張ったりしながら微調整をし、自分が1番力の入る位置を探して行きます。
・脇を開けたり閉めたり
・手首を内旋したり外旋したり
・ちょっと腕を伸ばしてみたり、縮めてみたり
いろんな位置で試してみて下さい。
その中でどっしり構えられるポジションがあるはずです。
これがパワーポジションです。
これに基づいてトップの位置を決めれば自分に合う体の動かし方、自分に合うスローイングができるようになります。
YoutubeのトクサンTVでトクサンとライパチさんがIWAで指導してもらっている動画があります。
非常に分かりやすく、勉強になりますので是非見てみてください!
イップスはトップの位置が原因?
イップスは投球障害と言われ、普通にスローイングができなくなる症状です。
精神的な面が影響していると言われています。
例えば
・過去に送球に関するエラーをしてチームに迷惑をかけた。
・自分が投げたボールで誰かをケガさせてしまった。
こういった過去の出来事が原因でイップスになる人は多いです。
プロ野球選手でもイップスになります。
ぼくもたまにイップス気味になる時があり、近くの距離が投げれない時があります。
イップスの原因はトップに過剰に力が入ってしまうことで位置がおかしくなり、投球における正確な動作が出来なくなるのが原因と言われています。
無意識の緊張が筋肉を硬直させて正しいトップに入れない状態です。
そうなるとめっちゃ抜けるかめっちゃ引っかかる状態になります。
さてこれを改善するには正しいトップの位置を体に刷り込ませるしかありません。
自分のパワーポジションを確認し、トップ位置からスローイングを繰り返せば徐々に良くなります。
トップの位置が分かりにくいピッチャーのような投げ方ではなく、クイックスローのようにすぐにトップに持ってこれるような投げ方の方が体で覚えやすいでしょう。
ちなみに個人的にはトップにおけるボールの向きが非常に重要だっと思います。
内側、ピッチャー側に向けられているのか。
外側、センター側に向けられているのか。
多くの人が外側と教わりますが、実は内側の人も結構います。
内側のぼくが言うので間違いありませんw
まとめ
スローイングではトップのポジションの型が非常に重要です。
送球が安定しない(イップス気味)、抜け球や引っかかる球が多い、肩や肘が痛くなるというような悩みがある人はこのトップの位置を見てください。
トップの型は人それぞれ違います。
肘の位置、前腕の向き等自分に合ったパワーポジションを見つけましょう。
パワーポジションを知るには足を肩幅くらいに開き、中腰の姿勢でファイティングポーズの様な姿勢を取り、腕を引っ張ったり押したりしながら微調整をし、体が安定するポジションを探して行きます。
このパワーポジションを意識してトップ位置を決めることで自分に合った体から動かし方ができるようになり、スローイングの安定や肩や肘の痛みの軽減に繋がります。
また、投球障害(イップス)の人はこのトップ位置がおかしくなっていることが多いです。
正しいトップを作るだけで改善できることもあります。
送球難、イップスで悩んでる人は是非試してみて下さい。
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