カウンタースイング流行りましたね。
まだ使っていない人は是非触ってみると面白いですよ。
これまでのスイングの価値観が変わる何かに出会えるかもしれません。
カウンタースイングの秘密について迫ってみたいと思います。
カウンタースイングとは?
やっとカウンタースイングについての記事を書きます。
かなり前にカウンタースイングの記事を書いてほしいというリクエストがあったにもかかわらずなかなか書けなくてすいませんでした。
さてカウンタースイング(通称カチカチバット)とは何ぞや?という話なんですが、簡単に言うと野球ギアです。
正しいスイングができるようになるという素振り用の強制トレーニングバットのようなイメージです。
2017年の甲子園でホームランを打ちまくった元広島広陵高校の中村奨成選手(現広島カープ)がこのカウンタースイングを愛用していたことで話題になりました。
プロ野球選手でも丸選手や鈴木誠也選手が使用しているというお話もあります。
これがYouTubeでも話題になり、クーニンさんがクーニンTVで紹介してから一気に火が付いたという感じでしょうか。
一時は注文殺到し、在庫がないような状態も続きました。
さてカウンタースイングはこのように中心部が細く、可動式の二つのパーツが移動するような構造です。
カウンタースイングです。
色んなトレーニングバットがありますが、これはプロも含めかなりの方が使われているかと思います。
上手く言えないんですが、ずっと振っときたくなるような中毒性があの音にはあるんでしょうか?
これわかる人いますかね?w pic.twitter.com/8rirrs0wpi
— まこと兄やん@野球ブログ (@makoto_bb721) January 2, 2020
二本ありますがどちらもカウンタースイングです。
カウンタースイングの効果
カウンタースイングを正しく振ると二個の可動体がカチと一回鳴ります。
正しく振らないとカチカチと二回鳴ります。
これはスイングをする時の割れの段階でしっかりトップが残っているかで結果が変わります。
トップが残らず体の回転と同じようにバットがついていくドアスイングだと、可動体は遠心力により別々のタイミングで外に引っ張られますのでカチカチと二回音が鳴ります。
逆にしっかりトップが残り、下半身の捻転差(捻り)を上手く連動できていると可動体は同時に外側に一気に移動しますのでカチと一回だけ鳴ります。
これによりしっかりトップが残せて下半身の力を使えるパワーロスの少ないスイングを身に付けることができます。
タメがしっかりあって、下半身始動で体に巻き付くスイングは好打者のスイングとも言えます。
カウンタースイングの振り方のコツ
カウンタースイングを上手く鳴らすためにはまずゆっくり振ることです。
スロースイングで動作を意識しながらスイングします。
スイングの後ろを大きく取り上半身を残してスイングをしていきます。
この辺りでカチとなるかと思います。
この時最短距離のダウンスイングをするとどうしてもバットと体は同じようについて行ってしまうのでこの辺りで二回カチカチと音が鳴ってしまいます。
上手くバットからグリップを引き抜くような感覚をつかめれば上手にスイングすることができるかと思います。
フライボール革命に取り組んでいる人なんかは上手に鳴らせる人が多いかもしれませんね。
【最短距離に潜む罠?】飛距離を出すにはバットを背中から出す?
【トップハンドトルク】MLBでは常識?日本人に少ないスイングでホームラン量産?
【簡単にインサイドアウトができる裏技?】ドアスイングの原因はトップの位置にあった??
カウンタースイングのデメリット?禁止のチームも
カウンタースイングは昔ながらのダウンスイングでは上手く音を鳴らせません。
チームによっては監督の指導方針で最短距離のダウンスイングを推しているチームもまだ多いかと思います。
そういったチームではアッパースイング=悪、後ろ小さく前大きくというような考え方が常識となっており、カウンタースイングでのスイングはダメ!と言われてしまう可能性があります。
実際カウンタースイングが禁止となっているチームもあるそうです。
バッティングに正解はないのでどっちが正しいわけではないんですが、そういった環境だとせっかくのカウンタースイングは活かしづらいかもしれませんね。
中村紀洋さんもカウンタースイングは自身の理論とはかけ離れているので合わないようなことは言っておられます。
カウンタースイングのためのスイングはNG
いくら正しいスイングが身に付くとは言え、それだけを目的にスイングすると実戦では打てないスイングになってしまいます。
大切なのは練習で意識付けをし、無意識で再現できること。
そして自分のスイングに落とし込むことです。
ただこれを理解してやってないとカウンタースイングのためのスイングが身につき実戦では打てなくなるジレンマにハマる人が多数いる…
— なつき@ニキ (@bingo3880) January 2, 2020
カウンタースイングで重要なのはトップの作り方、そして振り出しにかけてのフェーズです。
ここの意識はしっかり持ち練習することは大切ですが、カウンタースイングを鳴らすためのスイングにしないことです。
これだと多分打てません。
アシックスのカウンタースイング 違いは?
アシックスさんからもカウンタースイング出ています。
ぱっと見木目調のオリジナルのカウンタースイングと比べると黒や白といった色が入っており、違う用途のトレーニングバットに見えますが、根本的な使い方等は同じです。
長さや重さ、スライド幅が違いますので振りやすい振りにくいとかはあるかもしれません。
オリジナルの方が難易度は高いと聞きましたが、振った感じそこまで明らかな違いは感じませんでしたし効果は同じなのかなという印象です。
限定カラーはこちら
ジュニア用(少年野球用)はこちら
カウンタースイングの口コミ・評判
それではカウンタースイングの口コミや評判について見ていきましょう。
バッセンでよく会う5年生の野球少年が動画を見てくれていたらしく、
カウンタースイングを3週間貸してあげた。最初は全然だったのに今日スイングを見たら完璧に仕上がってビックリ w
その子もフライボール論を取り入れている子でした⚾️ pic.twitter.com/1ZszIANwWs
— 大井(走れ!大井チャンネルwithゴリスポ) (@slugger_7461) December 4, 2018
カウンタースイングの開発者である野田さんに出会わなければ今のzebrasのバッティングは無いです。
武田高校野球部の
カウンターベースボールはカウンタースイングから来ています。 https://t.co/OGcJZnpxs4— ZEBRAS@武田高校硬式野球部 (@tkdZEB_of) August 29, 2019
カウンタースイング始めて3週間。試合や練習での打撃内容に変化が見られてきました。良い点は長打(特に逆方向)が増えました。悪い点は内野フライが増えました。そして打撃フォームが変わりました。カウンタースイング途中経過でした。
— コーギー野球垢 (@GaGxu) April 7, 2019
指導者に案の定カウンタースイングのこと理解されなかった。ゆっくり振ったら一回でならないとかドアスイングになるとかプロのバッターそんな振り出し方しないとか言われてカウンタースイングの説明しても通じなかった。
いつも意見言い合う一歩手前で引いてしまう自分を直したい。— 木原 有貴 (@Kyuki0707) February 25, 2019
カウンタースイング使ってみて改めていろんなバッターのスイング見てみると、飛ばせるバッターはほとんどカウンタースイングのスイングになってるな。身体が小さいのに飛ばせる選手とか逆方向に強い打球が飛ぶ選手は特に。特別な動きでもなんでもないんだけどカウンタースイング使うと分かりやすい。
— プラストレーナーズ 伊藤 (@PlusTRAINERS) August 31, 2017
うちの学校の野球部部室にカウンタースイング眠ってるから何としても貰いたいところ。顧問いわく「カウンタースイングは全然ダメ」とのこと。
— ハーパー(広瀬ずす) (@sakuharu34) July 26, 2019
誰か忘れたが、
「最近カウンタースイング等で捻転差を出そうとする人が非常に多い。しかしそこから先のアプローチまで考えていない人は捻転差が活かされていない連動性のスイングになってしまっている」
といった話を以前していて、似た部分があるなと思った。 https://t.co/loUMTZlFSL— マーティン・ドレイク (@M_MartinDrake) April 8, 2019
賛否両論ですね。
合う人、正しく使えている人にとってはすごくいいものですが、監督の理解が得られなかったり鳴らすためのスイングになってしまっている人は少なからずいますね。
情報の取捨選択、合うもの合わないものの選択、判断は自分次第です。
とは言え一度試してみるといいと思いますよ!
ぼくは正直に良いものだと思ったので紹介させてもらいました。
まとめ
中村奨成選手が使用していたということで話題になったトレーニングバット、カウンタースイングについてです。
カウンタースイングは二つの可動体を上手に鳴らすことで正しいスイングができているかチェックできるギアです。
トップを作り、上手に捻転差を利用したスイングができればカチと一回だけ鳴り、ドアスイングだとカチカチと二回鳴ります。
確かに非常に面白いトレーニングバットですが、これを鳴らすのが目的になってしまうと本末転倒です。
しっかり自分のスイングに落とし込めるよう練習することが大事になってきます。
しかし個人的にはすごくいいトレーニングバットだと思います。
根強い人気があるカウンタースイングで打撃革命を起こしてみるのも面白いんじゃないですか?
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