数年前からアメリカで流行っているフライ革命(フライレボリューション=フラレボ)。
ゴロではなく積極的にフライを打ってホームランを量産しようというものですが、メジャーやプロでは硬式野球なのでいいですが、軟式野球でも効果はあるのでしょうか?
ボールの違い、スイングの違いも含めて考察していきます。
フライ革命とは?
フライ革命はここ数年で話題になっているバッティングの革命です。
日本では代表的なのは柳田選手がフラレボを取り入れて打撃が向上しています。
簡単に言うと、一番飛距離が出るバレルゾーンで打球を飛ばせばホームランなり長打になる確率が高いので、そこに向かって打てばいいんじゃない?と言う様な内容です。
しかしこれを取り入れてホームランを量産しているバッターも多く、メジャーやプロ野球では一つの常識として確立しつつある打撃論です。
勘違いしないで欲しいのが、アッパースイングでフライを上げればいいというだけの理論じゃありませんということです!
バレルとは?
バレルゾーンというのは打球が一番飛距離の出やすい角度、スイングスピードのことを言います。
スイングスピード158㎞以上、打球角度30°前後の打球は高確率でヒットになります。
その確率は8割を越え、ほとんどがホームランになります。
さらにスイングスピードが上るとバレルの角度は広範囲になります。
というのがバレルといういわゆるスイートスポットですね。
メジャーやプロならスイングスピード158㎞以上というのは可能かもしれませんが、草野球ではかなりきびしいでしょう。
角度に関しては軟式でも同じような結果になるかと思います。
V字スイング
ボールとのアプローチも変わってきます。
基本的にボールは5°くらいの傾斜で投げおろされます。
マウンドの高さ、ピッチャーの身長、重力等も考慮した上で約5°です。
このボールに対して、19°のの角度でスイングし、ボールの中心から6㎜下を叩くのが一番いい角度で打球が飛びます。
しかし19°もアッパースイングをすると打球を捉えることができなくなります。
よってスイングの最下到達点から19°の傾斜をつけすぐにインパクトを迎えることができれば俗にいうアッパースイングではなく最短距離に近い形でボールにアプローチできます。
これをV字スイングといいます。
ここまでが硬式野球でのお話。
軟式野球でこの角度でボールにミートさせてもボールが潰れてポップフライが上がります。
硬式野球と軟式野球の打ち方の違いですね。
しかし従来のA球に比べM球は硬度が増したためある程度中心からずらしても変形せずにボールに力を加えることができます。
よってボールの6㎜下まで行かず4㎜くらいのところを打つのがいいでしょうか?
いやその2㎜の違いを微調整できるならその人は草野球などしていないはずw
だいたいちょっと下ぐらいというイメージでOKです。
まとめ
高確率で長打やホームランにできるバレルゾーンを意識してバッティングするフライ革命ですが、そのためにはかなりレベルの高いスイングをする必要がありますし、軟式の変形するボールでは角度を付けるのは難しくなります。
しかし、バレルには軟式でも精通するものがあるはずです。
ややボールの下を角度を付けて振りぬけばホームランにはなります。
特にM球になってからは飛距離がかなり伸びていますので、スイングスピードが速い人はフラレボを取り入れてみても面白いでしょう。
しかし本当に勝つための軟式野球はやはりゴロを転がすに尽きると思います。
その辺は向き不向きも考慮しながらですね!
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