野球をしている人ならイップスと言う言葉は一度は聞いた事があるかと思います。
なぜイップスになるのか?症状、乗り越え方は?
ぼくが重度のイップスから乗り越えた体験からイップスについて考察していきたいと思います。
イップスの意味とは? 野球以外のゴルフやテニスでもなる?
あかん、意味わからへんけどちゃんと投げれなくなった…
病院行っても怪我してるわけじゃないって診断だったし。
辛い。野球辞めたい。
それはイップスという症状かもしれないね。
え?イップスって何?
イップスは何らかの原因から当たり前の動作や運動が正常にできなくなることを言います。
野球においては投球ができなくなる症状が一般的す。
野球以外のスポーツにも同じような症状が見られるケースがあり、ゴルフやテニスのスイングができなくなったりします。
一度イップスになるとなかなか治らない事が多く、野球をやめてしまう人も多いです。
イップスの原因とは?
イップスの原因は精神的なものが大きいとされています。
例えば過去に大きな失敗をしてしまい、その経験から精神的ダメージを受けてしまうことがあります。
すると無意識に二度と同じ失敗がしたくないという防衛反応が働き、動作が萎縮します。
これがイップスです。
投球においてはトップを作る段階で異常に力が入り、リリースポイントがおかしくなります。
その結果ボールが抜けるか引っかかりすぎる等の現象として表れます。
この動画の選手は重度のはイップスです。
大変辛い思いをされたのかと思います。
藤浪投手もイップス? プロ野球でも少年野球でも起こり得る
プロ野球選手の藤浪投手はイップスと言われています。
動画でもありますが、確かによくデッドボールになるような抜け球が見られます。
このようにプロ野球選手も実はかなりイップス持ちの選手がいます。
多くの観客の中試合をして、野次られたりするわけですからね。
精神的な負担は大きいでしょう。
プロ野球選手ですらイップスになるわけです、少年野球や草野球選手がならないわけがありません。
自分がイップスになったからと言って深く落ち込む必要はありません。
ぼくのゴリゴリイップス体験談
何を隠そう筆者のぼく自身もゴリゴリのイップスでした。
少しぼくの経験談もお話ししたいと思います。
イップスの時は本当に辛かったですね。
僕の場合はおそらく1番の原因になったのは高校野球です。
2年の秋季大会で外野から内野に返球した球が大きく逸れて進塁を許してしまいました。
大事な試合だったので、かなり精神的にダメージを受けました。
それ以来投げようとするとすっぽ抜けて全てスライダーがかかります。
すっぽ抜けるか、引っかかるか。
まともに指にかかる事がなくなりました。
特に近い距離が全く投げられませんでした。
かなり辛かったですね。
野球やめようとも思いました。
今は克服してほとんど症状はありません。
イップスになりやすい人は?
イップスになりやすい人はどんな人でしょうか?
上手な人でもイップスになります。
メンタルが強ければならないというわけでもないでしょう。
多分考え方の違いでしょうか?
個人的にはもの事や事象を深く考えたり分析できる人、責任感の強い人がイップスになりやすい人だという印象があります。
逆に感覚的、直感的に動ける人はイップスになりにくいのかもしれませんね。
どちらが優れているとかそういうのではないですし、全員そうというわけでもありません。
しかしもし自分がそう言うタイプでしたら少し気をつけた方がいいかもしれません。
【メンタル】エラーした後再びエラーをしないための気持ちの準備
イップスの治し方、乗り越え方は?
さてなんとかイップスを克服してきたわけですが、簡単に治るものではありませんでした。
もちろん症状の程度にもよりますが、ぼくが近い距離を特に意識する事なく投げるまでにかかった年数は約10年ですw
今思えばもっと早く治せる近道もあったかと思います。
多分最短で行けば数カ月で治すことも不可能ではありません。
ではどうやって乗り越えるのか?治し方について考察していきます。
イップスの精神面を克服
イップスは精神面からく来る症状です。
簡単に言うと失敗するのが怖い状態です。
- 失敗してみんなに責められるのが怖い。
- 失敗してみんなから見損なわれるのが怖い。
ぼくはこう言った状況でした。
今当時の心境を思うといらないプライドが邪魔していたような気がします。
まずはイップスである自分を受け入れる事が重要です。
弱い自分を受け入れて、ミスするということに対してのハードルを少し下げてみましょう。
またみんなに公表してチームからイップスである自分を理解してもらうのも大事です。
精神的に追い込むのではなく、メンタルを安定させるようにする努力が必要です。
イップスの動作の克服
イップスになると1番力が入るのがトップです。
正常な人に比べるとトップが縮こまったり手首が変な方向を向くなど異常が出ているケースが多いです。
自分の投球操作を分析してどこがおかしいのかしっかり把握してください。
あとはその異常な動作を正常に正す練習が必要です。
一連の動作の中で力みが生じるなら動作を分担するのも一つの方法です。
例えば
振りかぶってなげる
を
振りかぶってトップに入れる→トップから投げる
の2分割にする感じですね。
こうすることでトップに入る際の通過ポイントを正しく体に覚えさせる事ができます。
【パワーポジション】イップスや送球難、肘肩の痛みに悩む人はトップの位置がおかしい??
ぼくはこんな感じで毎日毎日試行錯誤を繰り返しながら反復練習をして、かなりの年月をかけて克服できました。
しかし全員これで治るというものではなく、症状によっては違うアプローチもあるかと思います。
イップス研究所というような専門家もいらっしゃるので、そういった方に相談するのも良いかと思います。
書籍を読んでみるのもいいですね。
自分を知るための一歩です。
野球をやめる必要はありません!
イップスになって野球をやめようと思っている人も多いと思います。
しかしやめる必要はありません。
確かに辛い日々でした。
しかし今思えばそんなに追い込まなくても野球を楽しめたのかなと。
ポジション変えてもいいです。
外野やファーストなら投げる機会は比較的少なくてすみます。
草野球ならDHみたいなプレーの仕方もあります。
要は今の自分が野球を楽しめる方法を考えればいいんです。
投げなくても楽しめる方法だってあります。
そして頑張って練習してたらいつか克服できる日が来ます。
あきらめないでください!
やめないでください!
先ほどの動画の選手のその後です。
かなり良くなっています。
どんどん良くなるといいですね!
まとめ
イップスとは精神的なものが理由で正常な投球動作ができなくなることを言います。
過去の失敗や監督や先輩等に怒られ過ぎた等が理由で発症することがあります。
いきなり治るものでもないので、徐々にリハビリをしていく必要があります。
精神的な面動作的な面、共に克服できればまた元のように投げれる日が来ます。
あまり深く考えすぎず、自分を責めすぎず、野球を楽しむ方法を考えていきましょう!
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