湯もみ型付けって知ってますか?
今となっては湯もみやスチーム加工なんかは有名なんで誰でも知っているかとは思います。
買ったばかりのカチカチグローブを一瞬で柔らかくさせる魔法です。
昔は手が真っ赤になるくらい揉んだり、座布団みたいに上に座って見たりして何週間もしてやっと実践…が、今では買った次の日からキャッチボールもできる時代です。
ぼくは自分で湯もみもしますw
ということで今日は湯もみ型付けのお話です♪
知り合いの息子さんが新しいグローブを買ったってことでカスタム&型付けをしてくれと依頼がありました。
ミズノ グローバルエリート 紐変え&型付け
ミズノさんのグローバルエリートですね!
最近の小学生はいいもん使ってますなー。
ぼくが中学生の時はザナックスのグローブを始めて買ったんですが、
あの頃は湯もみなどなく、柔らかくするのにとにかくドロースを塗りたくってました。
とにかく塗って塗って…
柔らかくなるころには2㎏くらいの重さで、カブトムシの背中くらいツヤツヤでしたw
話がそれました。
それでは始めて行きましょう!
まずは紐の交換から!早速分解♪
紐を全部抜いて土手部分を開くと、出てきたのがフェルトでできた芯です。
この上部、捕球面付近にはグリスが塗ってあります。
グローブを復活させるには?グリス補充の仕方についてはこちら
さて、今回の依頼は紐の色を変えたいということでしたので、変えてみました。
完成♪
良い感じですね!
土手紐は順巻と逆巻があります。
順巻は昔からあった巻き方で、それに対し逆巻というのは逆方向に紐を通していきます。
逆巻の方がグローブが大きく開き、内野手用として扱いやすい仕上がりになります。
おススメです!
Beforeが順巻、Afterが逆巻です。※土手の紐は抜いています。
こちらの型付けは希望により湯もみ無しで少し柔らかくするだけです。
SSK 紐替え&湯もみ型付け
次にSSKさんの復刻グローブです。
こちら紐を変える前の写真を撮り忘れましたw
茶色のものを黒に変えてます。
さてこちらのグローブの型なんですが、
このようにフレックス型に型付けられています。
ポケットが浅く握り替えにがしやすい内野手用向けの型ですが、子供が使うことになったため、ポケットの深いボックス型に型付けし直してほしいとのことです。
そこでやっと登場湯もみです。YUMOMI!
湯もみとは?
グローブをお湯につけて革のについた型や癖をリセットし、自分好みの型を付ける方法です。
新品のグローブでは硬い革を濡れた状態にすることで伸ばしやすくなるので、すぐに柔らかくすることができるということです。
久保田スラッガーさんが編み出した技術です。
ただこの湯もみ、革の寿命を縮めるとも言われています。
※一概にそういうわけではないらしい
そして人によって湯もみの方法も異なります。
紐を外す派。お湯は一瞬派、長風呂派…
色々ありますが、僕の方法を紹介していきます。
今まで特に革が傷んだとか、そんなトラブルはありませんし、全然普通に使えてます。
※やるときは自己責任でお願いしますw
お湯を準備!
36~40℃くらいのお湯を準備しましょう。
熱すぎず、冷たすぎずにしてください。
ダイブ!
まんべんなく浸しましょう。
あまり長く浸けすぎるとフニャフニャになります。
1~2分くらいですかね。全体にある程度お湯が行き届いたらOKです。
どつきましょう!
グローブの関節になる部分を木槌で叩いてください。
特に土手部分。
そしてウェブの先端も
イメージとしてはポケットに対して
このような形で関節を作っていきます。
あと捕球面にしわや癖がある場合は叩いて伸ばしておきましょう。
乾かす!
日陰で陰干ししてください。
直射日光で乾かすと革が縮んだり傷んだりするそうです。
乾いたらパッサパサなんで保湿のためオイルを塗りましょう!
完成!
この通り関節の位置が変わってボックス型になりました。
簡単でしたが、こんな感じで意外と簡単にできます。
自分のグローブの型を良くして守備力アップにつなげれたらいいですね!
まとめ
グローブをすぐに柔らかくする方法が湯もみです。
湯もみはグローブを湯につけて革を柔らかくし、ほぐすことで即座になじませ使用できる状態に仕上げる事ができます。
耐久性や色落ち等言われていることもありますが、そこまで致命的なダメージはありませんし、特にトラブルになったことは無いので全然やってみても大丈夫です。
コメント