お股ニキさんをご存知でしょうか?
野球は素人(中学野球部退部)ですがとんでもない分析力の持ち主で、MLBで活躍するダルビッシュ選手にもアドバイスを求められるほど。
それだけでも面白い人物ですが、そのお股ニキさんの出した本『セイバーメトリクスの落とし穴』がプロも含めた野球界で非常に好評でしたので読んでみました。
お股ニキとは?
お股ニキさんはTwitter上で野球の理論等を発信している方です。
野球経験は中学まで(途中退部)でなぜかサッカー好き。
まあ普通に考えてただの野球好きと思うんじゃないでしょうか。
しかしMLBやNPBの分析や野球論は非常に的確で、今や多くの野球人が注目しています。
その中でもダルビッシュ選手とやり取りをする中で、アドバイスを求められる程の関係にまでなり、さらにそのアドバイス(お股ツーシーム)がダルビッシュ選手のパフォーマンスを明らかに向上させる結果となったから驚きです。
Twitterで人生変わるもんなんですね。
お股本(セイバーメトリクスの落とし穴)
そんなお股ニキが出している本が今野球界で話題になっています。
セイバーメトリクスの落とし穴~マネー・ボールを超える野球論~
俗に言うお股本ですね。
ダルビッシュ選手を始め、多くのプロ野球選手もこの著書を読まれており、Amazonのベストセラーになるほどの人気を集めています。
もちろ草野球プレーヤーからも評判が良く、ぼくも読ませてもらいました。
野球の本ってたくさんありますけど、ある意味このお股本って異質なんですよね。
いやもちろんいい意味でです。
野球素人が語る野球論。
これがMLBの選手にも認められるとなるとそりゃ興味湧きますよね。
いったいどんな内容なんだ?
思わず手に取ってしまいます。
セイバーメトリクスの落とし穴読んだ感想は?
前々から気になっていたのですがやっとお股本購入しました。
いや~中々時間が無くて…←この言い訳をする人嫌い
前々から気になっていた本をついに見つけました。
セイバーメトリクスの落とし穴
マネー・ボールを超える野球論お股ニキさんの本です。
非常に評判の良い本です。
勉強させていただきます! pic.twitter.com/OyEOWLvWpJ
— まこと兄やん@野球ブログ (@makoto_bb721) October 9, 2019
さて感想はと言うと、
めちゃくちゃ面白いです。
まあすごい分析力です。
長く野球やってきた人でもこんな分析できません。
ニキすごいです。
全8章で
- 第一章 野球を再定義する
- 第二章 ピッチング論 前編(投球術編)
- 第三章 ピッチング論 後編(変化球編)
- 第四章 バッティング論
- 第五章 キャッチャー論
- 第六章 監督・采配論
- 第七章 球団経営・補強編
- 第八章 野球文化論
となっております。
まあぼくは第一章の初めの野球をすごろくに例えた話で『はあ~、なるほど』と声に出して言いました。
タリーズのぼくの周りにいたお客さんすいませんでしたw
はあ~、なるほど
その後もプレーヤー目線とは少し違った目線で淡々と野球論が語られていきます。
主にMLBの話題が中心で非常に面白く、夢中になりました。
特に面白かったのが
第三章のスラッター、第四章のフライボール革命、第五章のフレーミングについて書かれた部分ですね。
これらの内容は草野球でも共通した部分かと思います。
いや人気が出るのも納得の内容。
え、まだ読んでないんですか?
時代に取り残されますよw
魔球スラッターとは?
特にお股ニキさんが推奨していたのがスラッター。
スラッターとはスライダーとカットボールの中間のような変化球で、打者の手元で小さく落ちます。
ジャイロ回転がかかっており、曲がり方が鋭角なんですよね。
途中までストレートの軌道で急に落ちるスプリットのような曲がり方をします。
このスラッターの使い方も著書で解説されてます。
実はついこないだこのスラッターを使う投手と対戦しましたが、普通に打てませんでした。
総体一回戦負け。
内容が悪かったのと、相手ピッチャーが良すぎた。
元140km以上投げてた投手でしたが、球速以上にヤバかった決め球の一つはおそらくスラッター。
ストレートの軌道で手元で急に少しだけ落ちるスプリットのような変化球でした。
あれは…確かに打てない。
当てるので精一杯です。
— まこと兄やん@野球ブログ (@makoto_bb721) October 27, 2019
ストレートと思って振りだしたら急に曲がり落ちる。
MLBでもよく見られる途中でスイングを止めてしまうハーフスイングのような形になりました。
(チームメイトも何人かハーフスイング取られてましたね。)
正直それ以外の球は別にたいしたことありませんでしたが、スラッターがあるだけで県大会上位、もしくは近畿大会で対戦したピッチャーより全然上に感じました。
恐るべしスラッター…
エビデンスがない?いや、それでいい
この本によせられる批判としてエビデンス(根拠)が無いというものがあるそうです。
これ日本人の悪いところですよね。
まあ根拠があった方が信頼性はあるとは思います。
しかしそれに依存するが故、なかなか殻から抜け出せない現状です。
野球の常識はどんどん変わってきています。
それは進化であり、これまでの常識を覆してきたからです。
ものごとを多角的に見れる人は吸収力があります。
エビデンスが無くても野球経験が浅くてもこれだけ影響力のあるお股ニキの言葉は本物でしょう。
まあ要は読んでみたらいいんですよ。
実行してみたらいいんですよ。
それでだめなら取り入れない。それだけの話です。
少なくともこの本はぼくにいい影響をしてくれたと思います。
ちなみに11/28に新刊『なぜ日本人メジャーリーガーにはパ出身者が多いのか』が出るそうです。
必読ですね。
1ヶ月後の11月28日に宝島社新書より新刊が出ます
『なぜ日本人メジャーリーガーにはパ出身者が多いのか (宝島社新書)』(お股ニキ)https://t.co/jETnrc2Keaセパの格差について、データと独自の視点から分析・評論。さらに、MLBに行った過去の選手の寸評など、プロ野球ファン全体が楽しめる一冊です
— お股🐿ニキ(omatacom) (@omatacom) October 28, 2019
まとめ
巷で話題のお股ニキさんの著書『セイバーメトリクスの落とし穴~マネー・ボールを超える野球論~』を読みました。
お股ニキさんは野球歴は浅いながらもTwitterで野球論をつぶやき、それが多くの野球人に影響を与えています。
特にダルビッシュ選手とやり取りをする中でアドバイスを求められる程の関係になり、それがパフォーマンスを向上させる結果となり話題を集めました。
そんなお股ニキさんの著書『セイバーメトリクスの落とし穴~マネー・ボールを超える野球論~』は非常に好評で、Amazonのベストセラーになるほどの人気です。
ダルビッシュ選手を始め多くのプロ野球選手も読まれております。
ぼくも読ませてもらいましたが、非常に面白かったです。
特に注目すべきはスラッターですね。
これは確実に今後の野球界のトレンドになります。(というかもうなってます)
まだ読んでない人は絶対読んだ方が良いですよ。
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