盗塁する時に一番警戒するのはピッチャーからの牽制やクイックモーションです。
これが上手いピッチャーだと思い切ってスタートに踏み込めなくなります。
これまで塁に出たらガンガン盗塁をしていたぼくですがどうしてもスタートが切れないピッチャーがいました。そのピッチャーが使っていたスーパークイックモーションについて紹介します。
クイックモーションとは?
クイックモーションはピッチャーがランナーを背負った際に盗塁をさせないようにするために行う盗塁を抑止するための投球モーションです。
盗塁はランナーが塁間を走り抜けるタイムと守備側のタイムの勝負になります。
具体的には
①ピッチャーが投球モーションに入りキャッチャーへ投球する時間
②キャッチャーが捕球後握り替えて二塁に送球する時間
③セカンドベース上で野手が送球を捕球しタッチするまでの時間
の和になります。
前回②のキャッチャーのタイムの短縮についてお話ししましたが、今回は①のピッチャーのタイムについてです。
通常の投球モーションは
セットポジションから
足を上げ
重心を落して
体重移動から
胸を張り
フォロースルー
とこんな感じになります。
クイックモーションは
セットから
足を上げずに体重移動へ
こんな感じです。
足を上げずに体重移動を始めますのでクイックモーションの方が圧倒的にタイムが早まります。
しかしやや球威は落ちます。
スーパークイックモーションとは?
スーパークイックモーションは誰でもしているわけじゃないです。
名前も正式名称ではありません。
ただクイックモーションでも構わずスタートを切って9割以上盗塁成功していたぼくがこれを行っていたピッチャーからは盗塁のスタートを切ることができず、結果的に盗塁を許してもらえなかったことから非常に印象に残っており、後日話を聞いて教えてもらった技術です。
では見て行きましょう。
セットから
いきなり体重移動テイクバックも無しでいきなりトップの位置へ
とこんな感じです。
野手のクイックスローのような感じに似ています。
めっちゃ早いです。普通のセットからの投球の半分以下のタイムになります。
ただやはり球威は落ちます。
できるだけストライクではなくボール球にした方がいいかもしれません。
といってもバッターから見てもいきなりこんな速いタイミングで投球されると打てないと思います。
草野球では結構有効な技術かと思います。
クイックモーションをするにあたって
クイックモーションは通常の投球に比べて捻りや体重移動にかける時間が短くパワーが十分に溜まっていない状態での投球になります。
よって球威は落ちます。甘く入れば持って行かれます。
全てクイックにしてもランナーはタイミングを計ればスタートは切れます。
一番いいのはどっちが来るかわからないという状態です。
通常とクイックモーションを混ぜます。
これだけでだいぶ盗塁抑止はできるかと思いますが、ここにさらにスーパークイックを混ぜます。と言ってもはじめの方に2~3回混ぜるだけで十分です。
ランナーとしてはあのめっちゃ早いやつがあるかもしれないと思うだけで、スタートが切れなくなります。
まとめ
盗塁抑止の方法としてピッチャーのクイックモーションがありますが、さらにクイックを早めたスーパークイックモーションの紹介です。
これは投球モーションを極限までそぎ落としたクイックモーションです。
野手のクイックスローに近いくらいの投げ方ですが、これを序盤に入れておくとその後のランナーのスタートは切りにくくなります。
しかし球威は落ちますので多投はしない方がいいとは思います。
よかったら試してみて下さい!
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