軟式野球を大きく変えたコンポジットバットのパイオニア『ビヨンドマックスシリーズ』の紹介です。
僕も昨年まではビヨンドマックスを使用しておりました。
今年からM球になり、これに対応した最新のビヨンドマックスギガキングなるものが発売されております。
ビヨンドが飛ぶ原理や、ビヨンドシリーズの歴史、歴代モデルまで紹介していこうと思ます!
ビヨンドマックスとは?
野球用品最大手ミズノさんが開発した軟式野球用のバットです。
コンポジットバットというものが世に出るきっかけとなったバットで、この出現により軟式野球は大きく進化しました。
とにかく飛距離が伸びます。あまりに飛距離が伸びるということで、いわゆるビヨンドシフトができたり、少年野球では使用禁止になったりしました。
他メーカーもこれに対抗するバットの開発に力を注ぎましたが、ビヨンド一強の時代が続きました。
このバットの最大の特徴はバットの芯付近がウレタン素材でできているということです。
と言いましても今となってはそこまで珍しい話ではないですねw
当時はかなりの衝撃でしたよ!
なぜウレタンで飛ぶのか?
ウレタン素材を巻き付けることで飛距離が出る!
といわれましてもいまいち実感がわきません。
イメージとしては硬い素材で強く叩いた方が飛距離は出るように思いますが・・・
その答えは軟式球の特性を考えればわかります。
軟球は柔らかいゴムでできています。
そのためインパクトの瞬間にボールが変形します。
これはスイングが速ければ速いほど現れる現象です。
ボールが変形して戻るこの一連の流れにはエネルギーが消費されます。
インパクトでスイングしたバットがボールに伝えるエネルギーです。
せっかく筋トレして、素振りしてスイングスピードを速めてもボールの変形でパワーロスが生じ、その差し引かれたパワーのみが飛距離として反映されるわけです。
もったいないですよね。
そしてその次に変形したボールは飛びながら波を打ちながら徐々に元に戻ります。
空中でこの現象が起こると空気抵抗をもろに受けます。
つまり、変形したボールがグニャグニャしながら飛ぶので空気抵抗を受け、飛距離が伸びないということになります。
この変形する軟式ボールを何とかして変形させないようにしようと開発されたのがこのウレタン素材であり、ビヨンドマックスであるということです。
インパクトの瞬間、バットを変形させることでボールの変形を最小限に抑えることができます。
その結果、打球の空気抵抗が少なくなり飛距離が伸びるという原理です。
ビヨンドマックスの種類
このビヨンドマックス、種類がたくさんあります。
それぞれ特徴があるのですが、正直どれを選べばいいのかわからないと思います。
代表的なもの、おすすめなものを紹介していきます。
一通り使ったことはありますが僕の主観がかなり入ってますので参考程度でお願いしますw
ビヨンドマックス
飛距離 ☆☆☆
重さ ☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆
元祖ビヨンドマックス。
今はもう売ってませんが中古なら手に入ります。
ウレタン部が比較的柔らかいです。重いモデルがあり、これじゃないと嫌だという信者もいます。
ビヨンドマックス オーバル
飛距離 ☆☆
重さ ☆
価格 ☆☆☆☆
芯の部分がオーバル(楕円)状に作られており、ミートしやすくできています。
ミドルバランスで重さも他のモデルに比べて軽めのものが多く、初心者や短距離打者に適した一本になります。
少し価格も安めです。
ビヨンドマックス キング
飛距離 ☆☆☆☆☆
重さ ☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆☆
ビヨンドマックスの飛距離を更に高めたものです。
多くの種類があり、デザインも多彩です。
僕もこちらの一本を3年使っていました。
ビヨンドマックス EV
飛距離 ☆☆☆☆
重さ ☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆
ビヨンドマックスのウレタン独特の打感がどうも苦手という人に向け、ウレタン素材が硬く作られています。
少し飛距離は落ちますが、打感は普通のバットと同じで良いです。
今は少年用しか売ってないみたいです。
ビヨンドマックス キング2
飛距離 ☆☆☆☆☆☆
重さ ☆☆☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆☆
ビヨンドマックスキングのウレタン部にイボイボを付けることでボールが食いつき、スピンをかけやすくなってます。
バンプ構造と言います。
また重くバットの重量を利用して飛距離を出せるトップバランスのパワーヒッター向け。
ビヨンドマックス エクスパンド
飛距離 ☆☆☆☆
重さ ☆☆
価格 ☆☆☆☆☆
ウレタン部が広く根元や先端に当たってもビヨンド効果の恩恵を受けることができます。軽めでバットコントロールが苦手な人でも高打率が残せます。
ビヨンドマックス メガキング
飛距離 ☆☆☆☆☆☆
重さ ☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆☆
ウレタンを更に改良し、更なる飛距離を生み出せるようになっています。
ビヨンドマックス メガキング2
飛距離 ☆☆☆☆☆☆☆
重さ ☆☆☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆☆
キング2のようにイボイボ&重さで更なる飛距離を求めたパワーヒッター向け。
ビヨンドマックス メガキングアドバンス
飛距離 ☆☆☆☆☆☆
重さ ☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆☆
メガキングのウレタン素材をエクスパンドの要領でウレタン部を広げています。
ビヨンドマックス メガキングアドバンス2
飛距離 ☆☆☆☆☆☆☆
重さ ☆☆☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆☆☆
メガキングにイボイボ&重量で、更に幅が広いという色々詰め込んだ一本。
ビヨンドマックス ギガキング
飛距離 ☆☆☆☆☆☆☆☆
重さ ☆☆☆
価格 ☆☆☆☆☆☆☆☆M球対応として発売された最新の一本。
確かに飛距離はすごいです。
しかしこれまで色々な進化があったビヨンドマックスですので今後2とかアドバンスとか出るんじゃないでしょうか?
待っていても良いですが現状最強はギガキングで間違いないと思いますので、思い切って購入してもいいんじゃないでしょうかね。
⇒ギガキング02が発売しましたね!
ビヨンドマックス ギガキングを使用してみて
ギガキングもちろん使ってみました。
使用感は愛用していたキングとそこまで大きくは違うとは思いませんでした。
やや重たいかなとは思いましたが・・・
ビヨンドマックスシリーズは芯付近がウレタン素材であることが特徴ですが、
この先端にウレタンシートが巻いてあることで、先端が軽くなります。
なんで形状としてはかなりのトップバランスに見えますが、振って見たらそこまで重さは感じません。
(特にアドバンスシリーズはウレタン部分が広いので余計にそう感じました。)
しかしギガキングの飛距離は本当にヤバいです。
総合的な評価としてはM球対応コンポジットバットの中では最強でしょうね。
態勢を崩されたのにセンターのフェンス手前なんてこともありましたw
自分としては欲が出すぎてしまうため使っていませんが、ここ一番の時にたまに使わせてもらっています。
まあコンポジットバットの性能としては間違いないですし、普通におすすめです。
あとは好みの問題でしょうかね。
※2018年12月に最新モデルビヨンドマックスギガキング02が発売されます!
ギガキング02に関してはこちら
まとめ
軟式野球を大きく変えたミズノさんのビヨンドマックスシリーズの飛距離の秘密について迫ってみました。
軟式球はゴムでできているためインパクトの瞬間に変形し、空気抵抗を受けるために飛距離が伸びなくなります。
この変形を防ぐためにボールではなくバットを変形させるというのがビヨンドマックスの打球部に巻いてあるウレタンです。
このウレタンによって軟式野球は大きく変わりました。
そしてウレタンや芯の素材等色んな改良が年々繰り返されビヨンドマックスは進化してきました。
最新作のビヨンドマックスギガキング02は凄まじい破壊力です。
飛距離はお金で買う時代になってきたのですね。
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