勝てるピッチャーはペース配分が上手です。
自分の力をどう配分すれば失点を最小限にできるかを知っています。
長いイニングを上手く投げ抜くにはどういった工夫が必要でしょうか?
勝てるピッチャーは点を取られないピッチャー
勝てるピッチャーになるためにはどうればいいでしょうか?
簡単です、点を取られなければいいんです。
いや、それが難しいんですよね。
しかし勝てるピッチャーは勝つための術を知っています。
それがわからずに、ただただ速い球を投げれるようになれば勝てると思っていると危ういです。
例えばヒットは何本打たれても失点が無ければ勝てます。
ノーヒットノーランなんか目指さなくていいんです。
以前一緒にプレーしていた元三菱重工硬式野球部のピッチャーが実践していた勝てる投手のペース配分について教えてもらったことがありますので、考察していきましょう。
自分の体力を知ろう
まず大切なのが長いイニングを安定して投げれることです。
いくらいい球を投げることができてもすぐにバテて球威が落ちてしまっては勝つことは難しくなりますよね。
現状自分がどのくらいのスタミナがあるか把握できてますか?
100球も投げるとたいていのピッチャーは球威が落ちます。
そのスタミナをどう使うのか?
というのが大事になるわけです。
サボり上手なピッチャーはペース配分が上手い
どの打者にも、どんな環境でも全力で投げていては体力なんてすぐになくなります。
表現悪いですが上手くサボれるようになりましょう。
サボって体力を温存さえすれば力を出したいときに力を残すことができます。
要はペース配分が上手くなります。
これは実はすごく大事なことなんです。
そうやって自分の持っている体力、 パフォーマンスを上手く発揮させるためにはどうするか?を考えると上達は早くなります。
【投球の組み立て】軸になる球種を決めて配球を決めると打たれない?
抜きどころと締めどころ
ではどう言った場面でサボればいいでしょうか?
抜きどころを考えてみましょう。
例えばいかにも打たなそうな9番打者に全力投球は必要ありません。
確率的に考えても連打される可能性の低い下位打線なんかはサボりポイントです。(打線にもよりますがw)
他には各打者あまり手を出してこない初球も狙い目です。
振らないなら全力で投げても抜いて投げてもストライクはストライクですからね。
とは言え明らかに抜いて投げると1発持ってかれますので注意してください。
抜くのが難しいと思う人は逆に締めどころを意識しましょう。
例えば
-
得点圏にランナーを置いたとき。
-
いかにも打ちそうな4番打者。
-
2ストライクからの決め球。
こういった場面ではギアチェンジをします。
締めどころはしっかり集中して持っているパフォーマンスを最大に出しましょう。
この力の出し入れを調整するだけでもスタミナの維持に関して大きな影響があるかと思います。
ギアチェンジができるピッチャーは勝てる
抜くところは抜いて要所は締める。
これが上手くできればそうそう失点することはありません。
失点を最小限に抑えれば勝つことができます。
ちなみにこれを教えてくれた投手ははっきりわかるくらい締めどころには気合いが入ってましたね。
抜きどころは中速のストレートとスライダーだけ。
締めどころは球速が上がり、フォーク連発といった球種にも分かるほど違いがありました。
温存している分締めどころの球威はものすごいものでした。
このようにギアチェンジを上手くできるピッチャーは非常に心強いですね。
【スラッター】スライダーとカットボールの中間の魔球 握りや投げ方は?
まとめ
勝てるピッチャーになるためには上手にペース配分を考えることが大事です。
ただ闇雲に力強いボールを投げるだけのピッチャーではなかなか勝てません。
抜きどころと締めどころを理解してヒットは打たれても失点されないような投球を目指しましょう。
特に得点圏にランナーを置いたときや強打者と対峙した時はギアチェンジをして最高のパフォーマンスができるようにしましょう。
コメント