ヒット性の当たりをギリギリで捕ってアウトにする。
守備範囲の広い選手ってかっこいいですよね!
守備範囲の広い選手は一体何が違うのでしょうか?
足の速さ?一歩目の速さ?
もちろんそれもそうですが、ポジショニングも重要な要素です。
守備範囲の広い選手の特徴
守備範囲が広い選手は重宝されますね。
特にセンターライン、セカンド、ショート、センターに配置されることが多いでしょう。
この範囲に守備範囲の広い選手を置くとアウトにできる可能性がグッと上がります。
では守備範囲の広い選手は何が違うのでしょうか?
- 足の速さ
- 一歩目の早さ
- ポジショニング
この3点が関係しており、その中でもポジショニングってものすごく大事なのかなと思います。
足の速さ、一歩目の早さはよほど遅くない限りそこまでの差は出ません。
が、ポジショニングが上手い選手と下手な選手ではアウトにできる範囲がまるで変わってきます。
もちろん内野も外野もです。
足が遅くても広範囲をアウトにできる選手はもれなくポジショニングがいい選手です。
ではポジショニングを上手く取るにはどうすればいいでしょうか?
ポジショニングとは?
ポジショニングって何??
そもそもポジショニングっていったい何なんでしょうか?
野球には9つのポジションがあり、投手、捕手、内野手、外野手とそれぞれ役割があります。
しかし決められたポジションの定位置にずっと居るのではなく、打者の打球傾向を予測して前後左右に数歩移動した場所で守ることをポジショニングを取ると言います。
この打球予測が上手な選手は打球が飛んだ段階ですでに数歩移動した場所からのスタートになりますので広範囲を守れるということです。
特に外野手なんかはそもそも守備範囲が広いのでポジショニングが上手い選手だとかなり変わってきます。
バッターをよく観察する
ポジショニングがいい選手はバッターをよく観察します。
バッターボックスに入る前から目で追っています。
体が大きいのか、パワーはありそうか、足が速そうか右打者か左打者か、構えは…
ルーティン一つに注目しても、その打者の意識が滲み出てきてるんです。
逆方向を意識した素振りや打球の角度を上げる素振り。
打席に入る前の動作はそのバッターが何を意識しているか、どんな打球を打ちたいかというのがわかりやすい瞬間です。
そこをしっかりと観察すればどの方向にどんな打球が飛びそうかおおよその予測はできます。
この時点でベースになるポジションを決めます。
定位置より前なのか後ろなのか、右か左か…
ここを起点に微調整を行います。
ピッチャーとの勝負の中で微調整を行う
ベースポジションを決めると実際にピッチャーと対峙している様子をさらに観察していきます。
キャッチャーの構えるコースや球種、カウントによっても微妙にポジションを変えます。
打席に入る前は逆方向を意識したスイングなのにいざ打ちに行くとめっちゃ引っ張り専門みたいな人もいるのでその辺は要注意ですね。
そしてさらにスイングを開始するタイミングなんかで一歩目の方向もある程度わかります。
こういった情報からポジションを考えていき、試合終盤にもなると前の打席の結果などからより正確なポジショニングができるようになってきます。
観察はとても大事ですね。
経験があれば正確な情報処理ができる
とは言えこれまであまり気にしていなかった人が急にできるわけではありません。
何度も観察、予測をし、結果と照らし合わせて行くことで勘が働くのです。
考えて行動しなければなかなか上手く行くものではありません。
ただなんとなく守っているだけではなく、一人一人の打者の動作から予測した打球方向と実際の結果を照らし合わせを繰り返すことで当然その精度は上がっていきます。
そして徐々にあまり深く観察しなくても打球方向の予測ができるようになり、一歩目の早さ、方向の精度が上がります。
これが経験の差というわけですね。
しかしあくまで予測なので確実にそっちに飛ぶわけではありません。
今まであと少しで抜けていた打球に手が届くか届かないか。
今までギリギリ捕球できていた打球に余裕を持った態勢で捕球できるか。
この違いは大きいんです。
ポジショニングのコツ
基本的には打球は引っ張る方が飛距離は出ます。
よって右打者ならレフト側、左打者ならライト側にいくらかズレる形になります。
その中でパワー、走力、スイング、タイミング、打者の特徴等から前後左右移動するような形になります。
考えて思った通りに、そして大胆に守ってみて下さい。
少しだけズレても効果があったかなんて分かりづらいです。
確率の問題なんで、失敗することもあるとは思いますが、みんな経験することです。
トライ&エラーを繰り返していく中で経験値が増え、勘が働くようになります。
コツは一球一球ポジションを変えること。
コース、カウント、球種でも打球方向は変わります。
そこまで高く意識していくと上達は早いですね。
広角打法の打者はやっかい
ポジショニングを意識しているとやはり広角に打ち分ける打者が非常に手強く感じるようになるでしょう。
特に逆方向に逆らわず打てるようなバッターは本当に困りますね。
引っ張っても強い打球が打てる、流してもライン際に落とせる。
正直こういうバッターはお手上げです。
どこにでも飛ばせるので予測できません。
一周回って定位置が1番よかったりしますw
逆に言うとそういうバッターになれれば守備側としては守りにくいやっかいな打者になれるということなんですよね。
サードのポジショニング
参考までにぼくが普段サードを守る時にどういったことを気にしてポジショニングしているか紹介します。
サードは基本的に良く打球が飛んで来ますがボテボテの回転の掛かった打球が多いです。
これをいかに余裕を持って確実にアウトにできるかが大事です。
火の出るような速い打球は少ないので、硬式野球のようにベースより後ろに守る必要はないです。
ベースの前を基本ポジションとして、そこから微調整をします。
左打者なら三遊間、引っ張り専門の右打者ならラインを詰める、バントありそうなら更に前進ですね。
どれだけ強打者でもベースより後ろに守ることは無いです。
まとめ
広い守備範囲を守れるようになるには足の速さや一歩目も大事ですが、ポジショニングがかなり重要になってきます。
バッターのスイングやタイミング、コースや球種、カウント等から打球方向を予測し、予め定位置からズレて守ることで広い範囲の打球を処理することができます。
そのためには打席に入る前からバッターの動作や素振り、ルーティン等も観察する必要があります。
はじめのうちは自信がないかもしれませんが、思い切って大胆なポジショニングを取り、経験を積んで行くことで勘が働くようになり、より正確な予測ができるようになります。
確率の問題なので失敗することもあるかもしれませんが、気にせずどんどん積極的なポジショニングを取るようにしましょう。
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