野球のバットってかなり色んな形状がありますが、その中でもグリップエンドの形は好みが分かれるところです。
ぼくはフレアグリップをおすすめします。
俗に言うフレアグリップ(タイカップ型、テーパー型)は多くの打者に好まれていますが、いったいどういうメリットがあるのでしょうか。
また自分のバットをフレアグリップにする方法についても紹介します。
フレアグリップとは?
バットの形状、特にグリップにはこだわる人が多いですね。
細いグリップ、太いグリップ、そしてグリップエンド。
バットと手が触れるのはこのグリップのみですので握りやすさ、バットコントロールのしやすさと言うのはこのグリップがかなり影響します。
中でもグリップエンドの形状が違うと握る感覚そのものが変わり、もっというならスイングも変わってきます。
グリップエンドは大きさ、厚みも違いますし、形状も違います。
グリップエンドまでずっと真っすぐなストレート型とグリップエンドに向けて徐々に太くなるフレアグリップという形状があります。
一般的には左がストレート型、真ん中がフレアグリップ、右がタイカップ(タイカッブ)型と言われています。
このフレアグリップは握るとわかりますがストレートタイプと全然握った感触が違います。
好き嫌いも別れるかもしれませんが結論から言うとフレアグリップはおすすめです。
ではなぜおすすめなのか見て行きましょう。
タイカップ型
タイカップ型は昔いたタイカッブ(タイラス・レイモンド・カッブ)という伝説的な選手が使っていたためこう言われています。
かなり大きなグリップエンドが特徴的なスタイルです。
握りやすさよりかはバットの重心をグリップ寄りにすることで振り抜きやすいバランスにしているというメリットがあります。
今回の話題とは少し違いますね。
フレアグリップはどういう打者におすすめ?
フレアグリップは一般的に言うと長距離打者より短距離~中距離打者(アベレージタイプ)におすすめと言われていますが、一概にそういうわけでもないです。
全ての打者にフレアグリップをおすすめします。
実際NPBやMLBで活躍する長距離打者の多くはこのフレアグリップを使用しています。
というより木製バットはほとんど多少なりとはフレアグリップ気味になっていてストレート型のグリップは多分ないんじゃないでしょうか。
ぼくは見たことないです。
強度的に木製バットの製造には向いてないのかもしれませんが、ストレート型のグリップは金属バットやカーボン、複合バットしかありませんね。
ではフレアグリップにするメリットってなんでしょうか?
フレアグリップのメリット・効果
フレアグリップにするメリットは単純に握りやすくなる、脱力しやすくなるということです。
バットのグリップを握る際にどの指に力を入れますか?
全ての指で握ると力んだ状態になります。
無駄な力が入ると体が硬直します。
数本の指で握る事で手首に遊びができ、ヘッドを走らせる事ができるます。
おすすめは小指と薬指と中指の三本か、小指と薬指の二本で握るのがいいでしょう。
人差し指と親指は開いてしまって大丈夫です。
というか邪魔なんでどけたほうがいいです。
人間のパワーラインは薬指にありますので、薬指さえハマっていれば後の指は必要ないです。
実際に各指一本ずつでバットを持ってみて下さい。
薬指以外は力が入らないと思います。
薬指だけでバットを握る選手もいます。
フレアグリップはその最重要である薬指に力が入りやすい構造になっています。
その理由は薬指と小指の位置が揃う(小指が外に出る)からです。
ストレートタイプだと小指に力が入ってしまって薬指軸で握りにくいです。
人間の手って小指の方が内側にあるのでグリップを握ると優先的に小指の力が伝わりやすくなるんです。
それをフレアグリップで小指を外側に出すことで薬指軸の握りにする事ができます。
美津和タイガーさんのJグリップもそういう観点から一番力が入りやすい形状を意識して作られたグリップですね。
好き嫌いは分かれますが慣れればかなり振りやすい良いグリップです。
ということでまとめますと、フレアグリップにすることで人間の構造的に一番力が入りやすい薬指を軸に握ることができるから握りやすくなり、バットにパワーが伝わるのでおすすめです。
※好き嫌いがあると思いますので、合わないと思ったら無理にやらなくていいと思います。
自分のバットをフレアグリップにする方法
では自分のバットをフレアグリップにするにはどうすればいいでしょうか。
大きく分けて3つ方法があります。
どれも簡単なのでぜひやってみて下さい。
フレアグリップ用パッドを入れる
別売りでフレアグリップ用のパッドが売られています。
これをグリップテープの下に入れるだけです。
めっちゃ簡単です。
ただメーカーによってはパッドの形状が違うので要注意です。
フレアグリップと言ってもグリップエンドの大きさは違いますし、自分に合った形状があるかと思います。
急に太くなるもの、緩やかに太くなるもので握る感覚は全然違うと思います。
ちなみにぼくは徐々に太くなり最終的にもそこまで太くならない木製バットに似た形状のものの方が好みです。
グリップテープを重ね巻する
これは少し技術がいるかと思います。
グリップテープをグリップエンド付近に二重に巻くことで厚みを出すという方法です。
この方法だと自分の好みの形状を作ることができます。
その反面バランスよく巻いて行かないとアンバランスなグリップになりますので慎重にした方がいいですね。
鬼太フレアグリップはできませんが好みの形は作りやすいです。
グリップテープの長さ的にテーパー部が少々短くなるかもしれませんが、そもそも極端に短く持つ人はいないし、フレアグリップを選択している時点で短く持つ気はないと思いますのでテーパー部が短くても問題ないです。
ちなみにグリップテープを巻きなおすならリザードスキンがおすすめです。
GRIP-N-RIPを付ける
GRIP-N-RIPは後付けできるフレアグリップというものです。
グリップテープを巻きなおしたりするのは手間がかかります。
このGRIP-N-RIPはただ付けるだけでOKですので一番簡単な方法です。
しかもカラフルなマーブルのデザインですのでオシャレです。
シリコン製のものなので簡単にはめる事ができます。
ちなみに類似商品でフランクリンさんのグリップテーパーもあります。
まとめ
グリップエンドはバットを選ぶ上で握りやすさ、振りやすさを左右する重要なポイントです。
その中でもグリップエンドにかけて徐々に太くなるフレアグリップがおすすめです。
フレアグリップは人間が一番力の入りやすい薬指を軸に握れるようになっており、これによりスイングを改善させることも可能です。
自分のバットをフレアグリップにする方法は
- フレアグリップ用のパッドを巻く
- グリップテープを重ね巻する
- GRIP-N-RIP等後付けテーパーを付ける
- という3つの方法を紹介しました。
- 結構グリップエンド変えただけでバッティング良くなった人とか良く聞きますので伸び悩んでいる人とか試してみたら何か変わるかもしれませんよ!
コメント