投手にしても野手にしても勢いのある球を投げたいですよね!
地肩が悪いから無理!
と諦めている人いませんか?
肩の強さもそうですけど、勢いのある球を投げるのには肩だけでは無理です。
肩が弱い人でもグッと伸びる球を投げるコツ、球速を上げるコツがあります!
強い球を投げるには肩以外に正しい投げ方が必要です。
無駄な動きではなく、正しい動作でボールに最大限の力を加える方法。
メカニック的な話です。
捻りを体に加えるとパワーが生まれる
野球だけに限らず、パワーを作り出すには体をひねり出すという行為が必要になります。
捻転とも言います。
ゴムの板をググッと捻って手を離すと凄い勢いで戻って来ます。
そんなイメージです。
バッティングでも言えることですが、腕を強く振る時には直前で逆方向に捻ることで大きな爆発力を生むことができます。
投球動作の中では前腕(肘から下)を捻る動作が必要になります。
この捻る動作が足りていないと投球に勢いが出ません。
極端に言うとノーモーションで投げているような状態です。
ボールに勢いがない人はこういった動作が不十分で、体を筋肉を十分使いこなせていないということになります。
内旋、外旋とは?
前腕を内側に捻る動作を内旋、外側に捻る動作を外旋といいます。
この2つの動作を組み合わせて投球動作は成り立っています。
ヒジを中心に捻ります。
これが内旋、
これが外旋です。
しかし、特に野手は内旋をあまりしない投げ方をする人、もしくは内旋が足りない投げ方をしている人が多いです。
アーム式投法は肩に負担がかかる
内旋が足りないと、いわゆるアーム式のような投球フォームになります。
今のバッティングセンターはピッチャーの映像が流れて、それに合わせて投げてきますが、
昔のバッティングセンターはマシンがむき出しでした。
アームが回転してボールが放たれるんですが、その動作に似ているのでこういう名前らしいです。
アーム式投法は肩を支点として肘のしなりが少ない投げ方です。ボールは体から遠い場所を通過します。
この投げ方だと、肩肘に負担が多くかかる他、ボールに力や回転が加えられない→勢いの無い投球になります。球速にも限界があります。
特に肩にかなりの負担がかかります。
野球肩の人はこういう投げ方をしてる人が多く、投げ方を改善するだけで肩が痛くなくなったり、今までより速い球が投げられるようになります。
特に投球動作の中のトップの状態を治せば改善できます。
肘の動きに注目
アーム式の投球動作の人はトップを作るときにボールが先にきます。
この動作では肘の内旋は無く、捻りが無いため大きなパワーを生み出せません。
ポイントは肘の動きです。
始めにボールを持った手は脱力させ、下に垂らします。
肘を先に吊り上げます。
そこに吊り下がるようにボールがついてきます。
この動きは自然に肘を内旋させる動作になるので、腕が捻られます。
この段階でしっかり肘を上げていれば、自然な形でオーバースローの形をとることができます。
無理に上から投げようとすると肩に負担がかかりますので、上から投げる意識ではなく、肘を上げる意識を持って下さい。
野手がクイックスローをする時はトップを作る特にヒジを引くようなイメージを持って下さい。
吊り上げる動作は省略してください。
トップからリリースに向け肘を投球方向に向けることで前腕は外旋します。
この段階で、一度内旋している分、捻りに勢いがついてきます。
そしてリリースの瞬間に腕が再度内旋します。
はじめの内旋で捻られた分より強力にパワーが爆発します。
この辺りの動きはそこまで意識せずとも自然に体が動いてくれるかと思います。
一連の投球動作は内旋→外旋→内旋順に捻られており、一番最初の内旋があるのと無いのではその後のボールに伝わるパワーが全然違います。
ボールに伝わる回転の量も全然違いますし、球速も上がります。
プロの投手を見てもほとんどがトップを作る段階で肘を吊り上げ、前腕を内旋させています。
なぜ内旋・外旋が必要なのか?
こういった捻る動作が必要な理由はいったい何なんでしょう?
もちろん勢いをつけるというのもありますが、もう一つ捻転させないといけない理由があります。
それは肩の付いている位置です。
人間の型は中心から左右にズレています。
投球動作は正面から見て腕が真っすぐ振られていないといけません。
そうしないとボールに回転軸が真っすぐで垂直なスピンをかける事ができません。
このスピンの回転角度や回転量が球質を決定付けます。
中心からずれた位置にある肩を振って真っすぐなスピンをかけるにはズレが生じます。
そのズレを修正するのがこの捻りという動作に関係しているんです。
身体の中心、頭の上から腕が生えていれば捻る必要なないんですw
まとめ
強い投球をするためには、球速を上げるには捻りをうまく利用する必要があります。
前腕を内側に捻る動作、内旋をトップを作る際に加えることで、次の外旋に向けてパワーを貯めます。
リリースの瞬間、腕が再度内旋する際にはじめの内旋で作った捻りがより爆発的なパワーを生みだし、球速がアップし、より鋭い投球ができるようになります。
ということです。
鞭を振る様に腕を振るイメージですね。
しならせてコンパクトに振った方が威力が出ます。
鞭は大きく降るのでは威力はでませんからね!(鞭使いではないので詳しくはないですがw)
この投球動作の方が肩肘の負担は少ないし、是非とも試していただきたいです。
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